
お役立ち情報
2018/7/22

こんにちは。
全然変わってないカワッタデザインの河田です。
2024年4月13日
記事の一番下の方に少しだけ追記しました。
もしよろしければ最後までご覧ください。
前回の記事で屋号についてのお話をしました。

私は自分の屋号に
『カワッタデザイン』
という名前をつけました。
今回は
『カワッタデザイン』のロゴの制作に関して、アイデア出し〜データ制作まで、
裏側をお見せしたいと思います。
ロゴは、
看板のような役割を果たし、
可視化されているのでイメージに直結します。
自分(自社)向け・自分の「理念」「目指す方向性」「ミッション」などを表します。他者(他社)向け・シンボルとして機能し、存在の認識をしてもらいやすくなります。
このように、ロゴマークは自分(自社)と他者(他社)、関わる全ての人に対してイメージをビジュアルで示すツールです。
企業のロゴの制作の際は、名前からだけでは作ることはできず、より多くの材料が必要になります。
よく使われるのが、その企業の「思い」が詰まった「理念」や、どのような方向性をもっているかを示す「ミッション」です。
カワッタデザインの場合は以下のような感じです。
世の中にほんの少しの「変わった?」を作りたい。
グラフィックデザインを通して、クライアント様の新たな価値の発見や、変化をおこす。
今回はこれをロゴとして表現できるように制作します。
ロゴ制作の大まかな流れを説明すると
思いつくキーワードを書き出す
ラクガキをしながらイメージを探る
手書きラフとしてイメージ完成
Illustratorでデータ起こし
最終ブラッシュアップ
という感じです。
ではさっそく、「カワッタデザイン」のロゴの制作の流れをご紹介します。
人に見せることを前提にしていなかったので、とても恥ずかしいですが、今回は赤裸々に。
私の場合は下のようなマインドマップもどきをよく使います。

今回載せているのは実際にロゴを制作する際にノートに描いていたものです。
ここで重要なのは自分の頭の中の思考を可視化すること。
要は連想ゲームです。
なので、マインドマップでなくても、ツールはなんでも良いと思います。
とにかく、自分の頭の中からたくさん要素を絞り出していきます。
書き出した後は、
「この辺が重要なキーワードかな?」
と思うものに色をつけていきます。
ここでは
グラフィックデザイン
変化
人とのつながり
交わる
ヒラメキデザイン
台湾
などがポイントかな?と色をつけました。
上のキーワードの中から、今度は「変化」を中心にマインドマップを描いてみました。
「カワッタ」→「変わった」→「変化」
という考え方です。

この段階で、具体的にその言葉から連想されるイメージ(絵として表現できるもの)も書き出しています。
ここからはラフ…というよりラクガキをしながら形を考えます。
さきほど出てきたキーワードを絵にしてみるとどうなるだろう…という感じです。

ここで私なりのポイントが2点あります。
まだラフのラフなので、ラクガキと思い、上手い下手は考えずたくさん描く。
この時にはいきなり答えは求めず、とにかくパーツでも良いからたくさん描いてみる。
たくさん描くというのが重要です。
このラクガキの中に、最終のデザインに繋がるアイデアが出てきています。
それが、こちらです。

感情を表情で表し、「変化」を「矢印」で可視化しています。
こんな感じでアイデアの種を見つけました。
さて、アイデアの種を見つけたものの、実はその後なかなか良いイメージにたどり着けませんでした。
ここで一度、絵の表現から離れてみることにしました。
表情(感情)が変化する瞬間。人はどんな声や気持ちになるのかを書いてみました。

人は変化に気づいた時
最初は「あれ?」という疑問から入り
「あ!変わった!」となるんじゃないか?
と考えました。
「?」が「!」に変化する。
これを絵で表現していくことに決めました。

「?」が「!」に変化を
?→!
で表すことにしました。
あとはいろんなパターンを描いていきます。
?▶︎!
に行き着きました。
これで現在のロゴのベースとなるアイデアになりました。
でも、もうひと押し足りないな…と思っていたところ…
「あれ?これ、クエスチョンマークとビックリマークの点が目に見えるんじゃね?」
となったわけです。
あとは表現を変えながら
見た目的なインパクトがあるか
大小様々なサイズに耐えられる表現か
ちゃんと意味が通っているか
などを気にしながらゴールに近づいていきます。

ここまで来てやっと「よし、じゃぁデータにおこしてみるか…」となります。

割とよくやるんですが、文字をコピーしてフォントを変えた一覧を作ります。

この中で
どれが自分のイメージに合っているか
どんなイメージにしてきたいか
を考えていきます。
今までの私自身のイメージだと割とポップな書体(丸ゴや新ゴなど)を選びがちなのですが、今回は元気の良さよりも
丁寧にデザインを行うイメージ
真面目なイメージ
静かな大人なイメージ
にしたいと思い、明朝を中心とした書体に絞っていきました。
ここからはシンボルマークの部分を決めていきます。
ラフで描いたものを実際にデータにおこします。

どの?と!が合うかの検証です。
書体が明朝を選んでいたので、ここでも線が一定の丸っぽいものは却下しました。
結果的には一番右のものを選びました。
ここでやっと色付けをしていきます。

「今っぽいグラデーションを使うのも良いかなぁー。」
「でも全体に色がついてるより、差し色で入ってる方が良いかなぁー。」
など、迷いながら考えました。
冒頭のマインドマップもどきの中に合ったキーワード「真心」から
「真心」→「ハート」→「ピンク」
最終的にはピンクを選びました。
ロゴというのは看板で使われたり名刺で使われたり、Webサイトで使われたり、様々なところで使われます。
そのため、あらゆるサイズでも見やすい、見た目の視認性や耐久性が重要になります。
これもよくやるのですが、実際に使われる名刺や看板などがあれば、その画像に合わせてみてイメージ通りかを確認します。

今回の場合は名刺に当て込んでみました。
すると「?」の部分が微妙かも…ということに気づきます。
最終のブラッシュアップに突入です。
ブラッシュアップというか…今回のロゴに関しては、ここまできて最後に自分で描きました。

「?」と「!」は既存のフォントでイメージとバランスを掴み、最後は自分でパスをひきます。
ここでは円の組み合わせでラインをひいていきます。
なるべくシンプルに、全体的に整ったイメージに仕上げていきます。
いよいよ最終段階です。
誰かに納品するわけではないですが、自分用でも後から使いやすいようにカラーパターンや多言語バージョンなどをしっかりシートにまとめておきます。

こちらも重要な工程です。
ロゴは様々な場面で使われることが想定されるので、
モノクロでも通用するか
背景に色が合った場合でも視認性が落ちないか
など確認も必要です。
また、他者向けに作っている場合は、今後制作者以外が使う場合でも使いやすいように、ガイドライン(取扱説明書)としてこのようなデータを作ります。

最後に、これは私が作りたかっただけですが、台湾・中国向けのロゴも用意しました。
念のため、英語ネイティブの方、中国語ネイティブの方に表記に関して問題がないかも確認をとりました。
以上で完成となります。

「理念」世の中にほんの少しの「変わった?」を作りたい。「ミッション」グラフィックデザインを通して、クライアント様の新たな価値の発見や、変化をおこす。
いかがでしょうか?上記の「理念」「ミッション」はビジュアル化できていますでしょうか?
最終的にアウトプットされたものだけを見ると、ロゴ制作はそんなに時間がかかっていないように思うかもしれないですが、と〜〜っても手間も時間もかかります。
フリーランスで活動されている方はなかなかロゴを持つ人は多くないかな〜と思います。
自分の場合はロゴがあるおかげで、
名刺
Webサイト
各種経理書類
をはじめとした、様々なツールに展開することができています。
先に書いたように「理念」や「ミッション」の表現なので、結構大切にしています。
愛着もあります。
なのでみなさんもロゴ、作ってみませんか?
この記事を公開してから4年が経ちました。
実はこの記事は今でも多くの方に読んでいただいています。
2018年のこの頃はフリーランスとして独立してすぐでした(懐かしい…)。それから4年、2021年12月に法人化し、今に至ります。この時のロゴデザインから法人化するタイミングでデザインも変わりました。

ありがたいことにロゴのお仕事は最近も非常に多くさせていただいています。
もしよろしければ制作事例をコチラから是非ご覧ください。
さて、この4年で大きく変わったこととしては、制作の前に行なう調査・分析の深度になります。この記事でご紹介したのは自分の会社のロゴ制作についてでしたが、お客様を相手としてお仕事する際にはこの「制作前のプロセス」が非常に濃いです。
手探りな状態から始めたロゴ制作も制作前のプロセスに関しては数をこなしながら開拓してきた部分だと言えます。なぜならお客様の理念やビジョンやミッションの理解が制作において欠かせないからです。実は弊社のロゴ制作において非常に重要な工程だと考えています。
ロゴデザインは経営者の方の思いや考えを表現する非常に重要で奥が深いものです。そして、様々な媒体で使用されることを想定しないといけないため、グラフィックデザインの知識や経験をフル活用することになります。
決して見た目が良い=良いデザインとは限らないわけですね。(もちろん見た目の良さも大切です)
弊社ではロゴデザインを起点としたWebサイト制作・パンフレット制作など統一したコンセプトや世界観で表現していくアウターブランディングを得意としています。(もちろん、お客様と一緒にインナーブランディングにも取り組んでいます)
もしよろしければサービスについてのページやデザインの活用事例もご覧ください。
記事内でご紹介した「連想ゲーム(マインドマップ)」や「ラフスケッチ」。 実はこれ、ロゴだけでなく、日々のSNS投稿やチラシを作る時にもすごく役立つんです。
「伝えたいことはあるのに、どうデザインすればいいか分からない…」
そんな方のために、私の講座では「デザインを作る前の頭の整理術」から、実際に形にするテクニックまでを分かりやすくレクチャーしています。
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