株式会社カワッタデザイン

【デザイン発注のコツ】成長を続けるクライアントさんがやっている5つの方法

お役立ち情報

2025/12/26

こんにちは! 全然変わってないカワッタデザインの河田です。

早いもので、独立してから8年目に突入しました。おかげさまで、神戸・大阪・東京を中心に、たくさんの素敵なクライアント様とお仕事をさせていただいております。(本当に、いつもありがとうございます!)

これまで様々なプロジェクトに関わらせていただく中で、ふと気づいたことがあります。

それは、「ビジネスがぐんぐん成長している会社さんには、ある共通点がある」ということ。

特に、私たちのようなデザイナーへの「仕事の頼み方(発注の仕方)」に、その特徴が色濃く出ている気がします。

正直に言います。伸びているクライアントさんとのお仕事は、プロジェクトがスムーズだと感じます。そして何より「納品されたデザインでしっかりと効果を出す」んです。

一方で、みなさんの中にはこんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「デザイナーにこちらの意図がうまく伝わらない…」
「上がってきたデザインが、思っていたのと違う…(でも言いにくい)」
「修正をお願いしたら、デザイナーが不機嫌になった…(なんでやねん!)」
「高いお金を払ったのに、結局集客につながらなかった…」

その気持ち、本当によく分かります。デザインの発注って、形のないものを頼むわけですから、めちゃくちゃ難しいですよね。プロでも難しいです。

もちろん、デザイナー側の汲み取る力(ヒアリング力)不足であることも多いです。(そこは私たちも日々反省し、精進しなければなりません…!)

でも実は、発注する側が「ちょっとしたコツ」を知っているだけで、デザインのクオリティは劇的に上がり、ビジネスの成果も変わってくるのではないか、と思っています。

今回は、私が8年間の経験の中で見てきた「発注が上手なクライアントさん(=成長を続ける会社)」が、無意識にやっている5つの方法を、余すことなくお伝えします。

これは、単なる「デザイナーへの気遣い」の話ではありません。

「デザインという投資を、最大効率で回収するためのビジネススキル」だと考えています。

これからホームページを作りたい、チラシを作りたい、ロゴを一新したいと考えている経営者様、ご担当者様。ぜひ、コーヒーでも飲みながらゆっくり読んでいってくださいね。

前提:なぜ「発注の仕方」でデザインが変わるのか?

具体的な5つの方法に入る前に、一つだけ大切な前提をお話しさせてください。

みなさんは、デザイン事務所やデザイナーを「何」だと思っていらっしゃいますか?

  1. 言われた通りに手早く作る「オペレーター(業者)」

  2. 目的を達成するために一緒に考える「パートナー(仲間)」

成長を続けるクライアントさんは、間違いなく「2」のスタンスで接してくださいます。
例えるなら、美容室に行くときを想像してみてください。

「右の髪を3センチ、左を2.5センチ切って、前髪は45度の角度でハサミを入れてください」

なんて注文する人は、まずいませんよね?(そんなん言われたら美容師さん泣いちゃいます 笑)

「最近ちょっと重たいんで軽くしたいんです」
「朝のセットを楽にしたいんです」
「来週、友人の結婚式があるんで、ちょっと上品な感じにしたいんです」

普通のお客様ならこうやって、「悩み」や「目的」を伝えて、プロの技術と提案を信じるのではないでしょうか。

デザインもこれと全く同じです。

プロの料理人に「美味しいものを作って」と頼むなら、
「何が食べたいか」
「アレルギーはあるか」
を伝えないと、最高の一皿は出てきません。

デザイナーのパフォーマンス(能力)を100%、いや120%引き出せるかどうかは、実は「最初のコミュニケーション」にかかっているんです。

では、具体的にどうすればいいのか? ここから詳しく解説していきますね!

その1. 「共創のマインドセット」を持つ

まず一つ目は、精神論のようで一番大事な「マインドセット(考え方)」の話です。

 やりがちな失敗パターン
→「とりあえずお任せで!」

これ、日本人が一番言いたくなる言葉ですよね。「お任せします」。 信頼してくださっているのは嬉しいのですが、デザインにおいて完全な「丸投げ」は非常に危険です。

なぜなら、「情報の入力(インプット)」がないと、最適な「出力(デザイン)」は出せないからです。

「かっこいい感じで!」と言われても、 あなたの思う「かっこいい」が
「シンプルなかっこよさ」なのか
「ワイルドなかっこよさ」なのか
私たちにはエスパーじゃないので分からないんです…。(もちろん分かろうと努力はするのですが…)

伸びるクライアントさんのやり方
→「一緒に作る」

発注が上手な方は、デザイナーを「同じ山を登る登山パートナー」として扱ってくれます。 丸投げするのではなく、「デザインのプロセス(過程)」に参加するという意識を持っていらっしゃいます。

具体的には、以下のようなスタンスです。

  • 「デザインのことは分からないけど、自社の商品の強みについては誰よりも知っている」
    → だから、商品の強みをとことんデザイナーに教えよう!

  • 「業界の常識はこうだけど、あえて変えたい」
    → その想いをぶつけて、どう表現するか一緒に悩もう!

「ビジネスのプロ(あなた)」×「表現のプロ(デザイナー)」 この掛け算が起きた時に初めて、人の心を動かす凄いクリエイティブが生まれることをみなさん知っている気がします。

これを私は「共創(Co-Creation)」と考えています。

「お金払ってるんだから、そっちで考えてよ」というスタンスではなく、 「一緒に最高のゴールを目指しましょう!」と肩を組んでくれる。

そんなクライアントさんのためなら、私たちデザイナーは 「よっしゃ!絶対いいもん作ったるで!!」 と頑張れちゃうんですよね。

その2. 「修正指示」ではなく「目的」を共有する

二つ目は、具体的なフィードバックや指示の出し方についてです。 ここが一番、トラブルになりやすいポイントでもあります。

やりがちな失敗パターン
→「ここを赤色にしてください」

デザイン案が出てきた時に、 「うーん、なんか違うな。ここを赤くしてください。文字をもっと大きくしてください」 という、具体的な作業指示を出してしまうパターンです。

これをやってしまうと、デザイナーはただの「マウスを動かす人(オペレーター)」になってしまいます。

もちろん、赤くすれば解決することもあります。 でも、もしその「なんか違う」の原因が、色ではなく「写真の選び方」にあったとしたら? 文字の大きさではなく、「余白のなさ」にあったとしたら?

素人判断での具体的な指示は、かえってデザインのバランスを崩し、本来の目的から遠ざかってしまうことがあります。(これ、本当に多いんです…もったいない…)

伸びるクライアントさんのやり方
→「ここを目立たせたい」

上手な方は、「Why(なぜ)」や「目的」を伝えてくれます。

  • × 「ここを赤にしてください」

  • 「ここをもっと目立たせたいんです(なぜなら一番の売りだから)」

  • × 「文字を大きくしてください」

  • 「高齢者の方が読むので、読みやすさを最優先にしたいんです」

こう言っていただければ、デザイナーはプロとして考えます。

「目立たせたいなら、赤にするよりも、周りの要素を引いて余白を作った方が際立ちますよ!」 「読みやすくするなら、大きさよりもフォントの種類を変えた方がいいかもしれません!」

といった、プロならではの解決策を提案できます。

デザインは「課題解決」です。「解決したい課題」さえ共有していただければ、「解決方法(デザイン)」は私たちが責任を持って考え抜きます。

お医者さんに「多分盲腸です。手術してください」とは言いませんよね?「お腹が痛いんです」と症状を伝えて、検査や処置は任せるはずです。それと同じ感覚を持っていただけると、きっと上手くいきますよ!

その3. 「ユーザーの情報」を徹底的に提供する

三つ目は、マーケティングの基礎となる「ターゲット(誰に)」の話です。

やりがちな失敗パターン
→「ターゲットは…20代〜50代の男女かな?」

これはもう、「全員」と言っているのと同じです。

ターゲットが広すぎると、デザインは誰にも刺さらない「無難でぼんやりしたもの」になります。 コンビニのおにぎりのパッケージならそれでもいいかもしれませんが、中小企業のサービスは「ニッチトップ(狭い範囲でもいいから、確実に一番になれる)」を狙うのが鉄則ですよね。

伸びるクライアントさんのやり方
→「あの地域の、こんな生活をしている人」

成果を出すクライアントさんは、ターゲット像(ペルソナ)が具体的です。例えば、私の拠点である明石・神戸エリアで言うなら…

  • 「明石駅周辺に住んでいて、週末は家族でピオレやパピオスに買い物に来る30代の子育てママ。最近ちょっと自分の美容に時間を使いたいと思っている人」

  • 「神戸市西区の工業団地に勤めていて、お昼ご飯をガッツリ食べたい現場仕事の男性。質より量重視!」

ここまで具体的だと、私たちデザイナーの脳内には、鮮明な映像が浮かびます。

  • じゃあ、ママさんがパッと見て『私のためのサービスだ!』と思えるように、柔らかいピンクと手書き風のフォントを使おう

  • ガッツリ系の男性なら、繊細さはいらない。太いゴシック体とシズル感のある写真で直感に訴えよう!

情報は、デザインの燃料です。特に「ユーザーの年齢や性別」だけでなく、「興味・関心」「悩み」といった深い情報があればあるほど、デザインの精度は上がります。

もし「ターゲットが分からない…」という場合は、正直にそう言ってください。 一緒にリサーチして、ターゲットを定めるところから始めるのも、私たちカワッタデザインの得意分野です!(一緒に悩みましょう!)

その4. 「目標」と「ビジョン」を共有する

四つ目は、少し視座を上げた話です。 目の前の制作物だけでなく、その先にある「未来」の話です。

やりがちな失敗パターン
→「とりあえずチラシを作って」

「今月の売上が欲しいから、とりあえずチラシ撒きたいんだよね」
もちろん、即効性を求める施策も大切です。

でも、その場しのぎの制作物を繰り返していると、ブランドイメージがちぐはぐになってしまいます。Aのチラシでは高級感を出したのに、BのWebサイトでは激安感を出している…。 これでは、お客様は「このお店、結局何なの?」と混乱してしまいます。

伸びるクライアントさんのやり方
→「将来こうなりたいから、今はこれを作る」

成長する企業様は、必ず「ビジョン(将来像)」を語ってくださいます。

「今はまだ小さな店舗だけど、3年後には神戸市内に3店舗展開したいんだ。だから、今のうちからブランディングをしっかりして、ファンを育てておきたい」

こういった「長期的な目標」を共有していただけると、デザインの設計が変わります。

「じゃあ、今回のチラシは単なる安売り告知はやめましょう。安売りすれば人は来ますが、ブランド価値が下がって、将来の多店舗展開の足かせになります。少し敷居を高くしてでも、お店の想いを伝える内容にしましょう」

というふうに、「未来から逆算した提案」ができるようになるんです。

単なる「点」の制作ではなく、未来へと続く「線」としてデザインを捉える。 この視点を持っているクライアントさんは、確実に伸びていきます。

(私たちも、そんな熱いビジョンを聞くと「この会社を大きくするために頑張ろう!」と、つい気合が入ってしまいます!)

その5. 「段階的な進行」を心掛ける(スモールスタート)

最後、五つ目はプロジェクトの進め方についてです。

やりがちな失敗パターン
→「最初から完璧な100点を目指す」

「あれも載せたい、これも載せたい」
「一生使うものだから絶対に失敗したくない」

その気持ちは分かりますが、最初から完璧を目指しすぎると、プロジェクトが肥大化し、いつまで経ってもリリースできない…という状態に陥りがちです。

また、時間をかけすぎて、リリースした頃には市場のニーズが変わっていた…なんてことも。(IT業界とか特にそうですよね)

伸びるクライアントさんのやり方
→「まずは出してみる、そして育てる」

賢いクライアントさんは、「アジャイル(俊敏)」な思考を持っていると感じます。

「まずは必須機能(MVP)だけでWebサイトを公開しましょう。そして、ユーザーの反応を見ながら、コンテンツを追加していきましょう」
「まずはAパターンのチラシを撒いてみて、反応が悪ければ次はBパターンに変えてみましょう」

デザインやWebサイトは、作って終わりではありません。「作ってからがスタート」であることがほとんどです。

100点を目指して半年悩むより、60点でもいいから1ヶ月でリリースして、顧客の反応(データ)を得る。そして、そのデータを元に改善(ブラッシュアップ)していく。

この「PDCAサイクル」を回すスピードが早い会社ほど、結果的に質の高いクリエイティブを手に入れています。

私たちカワッタデザインの事務所名の由来ではありませんが、「変わる」ことを恐れないで、一度決めたデザインでも結果が出なければ変えればいいと思います。(もちろんそこにかかる経費は考える必要がありますが…)

「小さく始めて、大きく育てる」 この感覚を共有できると、お互いにリスクを抑えながら、着実に成果へ近づくことができます。

【番外編】私たちデザイナーも反省すべきこと

ここまで偉そうに「クライアントさん側がやるべきこと」を書いてきましたが、これは決して「客が全部お膳立てしろ!」という意味ではありません。

むしろ、これらを引き出すのは本来、私たちデザイナーの仕事です。

  • 「とりあえずお任せ」と言われないように、判断材料を提示できているか?

  • 表面的な修正指示の裏にある「真の課題」を見抜けているか?

  • 話しやすい雰囲気を作って、ビジョンを語ってもらえているか?

もし、あなたが過去にデザイン発注で失敗した経験があるなら、それはあなたのせいだけではありません。デザイナー側が、ビジネスの視点を持たず、ただの「絵描き」になっていた可能性があります。

だからこそ、私は「ヒアリング」を何よりも大切にしています。たくさん、そして深く聞きます。 それは、あなたと同じ方向を向いて、最高の結果を出したいからです。

まとめ:デザインは「発注」で9割決まる!?

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました! 最後に、もう一度5つのポイントを振り返りましょう。

成長を続けるクライアントさんがやっている5つの方法

  1. 共創のマインドセット: 「業者」ではなく「パートナー」として一緒に作る。

  2. 目的の共有: 「赤くして」ではなく「目立たせたい」と目的を伝える。

  3. ユーザー情報の提供: 具体的なターゲット像(ペルソナ)を共有する。

  4. ビジョンの共有: 目先の利益だけでなく、将来どうなりたいかを語る。

  5. 段階的な進行: 最初から100点を目指さず、リリースして育てていく。

さいごに

いかがでしたでしょうか? 「うわ、全部できてなかった…」と思われた方も、大丈夫です! 今日から意識を変えるだけで、デザイナーとの関係性は劇的に良くなります。

デザインは、あなたのビジネスを加速させる強力なエンジンです。 でも、そのエンジンの性能を引き出せるかどうかは、ドライバーである「あなたの発注スキル」にかかっています。

「そうは言っても、具体的にどう伝えたらいいか分からない」
「そもそも、自社の課題がどこにあるのか整理できていない」

という方がいらっしゃれば、ぜひカワッタデザインにご相談ください。
私は「教える・つくる・育てる」をモットーにしています。 デザインを作る前の「情報の整理」や「言語化」の部分から、壁打ち相手としてお手伝いさせていただきます。

明石・神戸エリアであれば、フットワーク軽くお伺いします。オンラインでのご相談も、もちろん大歓迎です。

あなたの熱い想いを、正しい「デザイン」の力で、世の中に届けていきましょう!

デザインで“良いつながり”を創る。

弊社は「デザインで“良いつながり”を創る」をミッションに活動しています。 デザインの活用方法に悩んでいる、課題を解決したいという方は、是非お気軽にご相談ください。 もしよろしければ、制作事例もご覧ください。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!!

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