中国深圳視察2018 「実験都市・深圳」のおもしろさ



こんにちは。
全然変わってないカワッタデザインの河田です。

2018年6月27日〜30日まで、中国の深セン(以下深圳)へ視察へ行きました。
実は、昨年の3月にも深圳には来ており、今回で1年ぶり2度目。

深圳への視察の目的は以下の通りでした。


  • 1年経った街の変化

これです。変化を見たかったんです。


さて、行ってみた感想ですが…正直まとまりません苦笑
でも、おもしろかったんです。街全体が挑戦している感じがします。

とりあえず今回は、見たもの、思ったことをツラツラ書きたいと思います。



昨年の深圳視察で思ったこと


深圳インパクト



昨年の深圳視察の際に思ったことはやはり


  • 街中のシェアバイク
  • 微信支付(WeChatPay)や支付宝(Alipay)などの決済システム
  • 世界最大級の電気街「华强北 」
  • 絵画の村「大芬」

上に挙げたもののインパクトが大きく「おぉーすげぇー」と思ったことでしょうか。
すべてに勢いを感じ、何か危機感を感じました。
その危機感は当然「中国は日本と比べて…」というものです。

昨年と比較して今年の深圳視察ではどうだったのか

ますます広がりを見せていた決済システム



何年も前から導入されているので当たり前ですが、スマホ&QRコードを利用した決済システムは市民に完全に浸透しているように見えました。老人や子供以外は完全にキャッシュレスです。

現地に住んでいる人でたぶん財布を持っている人はほぼ居ないんじゃないかと思います。
その上で、様々なサービスが成り立っていることにも気づきました。

その中でもWeChatは特に強いようでした。やはり、以下のような機能が付いているからでしょう。


  • メッセージアプリ
  • 決済サービス
  • 企業の情報発信

企業の情報発信については以下のエントリーにも書きました。
中国の今どき広告事情・圧倒的存在感の微信(WeChat)の公众平台(公式アカウント)

この決済システムを利用した新しいサービス達を今年は見ることができました。

スマホ決済システムを利用し、「買う」という体験にアレンジが効いている

無人コンビニ「百鲜GO无人超市」

たとえば、こんなお店がありました。
無人コンビニです。



店内には冷蔵庫が並んでいて、様々な商品が入っています。



冷蔵庫には説明書きがされていました。



各商品にはRFIDタグがつけられています。


RFIDとは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステムです。バーコードでの運用では、レーザなどでタグを1枚1枚スキャンするのに対し、RFIDの運用では、電波でタグを複数一気にスキャンすることができます。電波が届く範囲であれば、タグが遠くにあっても読み取りが可能です。

RFIDとは?|自動認識の基礎知識|デンソーウェーブ

購入の流れはこんな感じです。

  1. まず電子決済アプリでQRコードを読み取る
  2. 扉が開く
  3. 欲しい商品を冷蔵庫から取り出す
  4. 扉を閉める

冷蔵庫の中にはRFIDを読み取るセンサーがあり、商品を取り出したことを確認したら自動的に決済されるという仕組みです。QRを読み取ったことを確認してから扉が開くので、セキュリティ的にも問題ありません。
なるほど、確かに便利。

ただし、RFIDタグを各商品につけたりと、どれだけコストがかかっているのか、売上に見合っているのかは疑問なところ。

無人コンビニ「百鲜GO无人超市」の場所



無人コンビニ「Well GO」


もう1つ無人コンビニをご紹介。
仕組み的には同じような感じです。



上の無人コンビニと同じですが、冷蔵庫が大きな店舗になった感じです。
購入の流れは


  1. まず電子決済アプリでQRコードを読み取る
  2. 扉が開く
  3. 店舗内で欲しい商品を集める
  4. 最後にレジがあり、そこで全ての商品を一括で決済する
  5. 扉を閉める


店内は残念ながら撮影禁止だったので写真はないですが、中は普通のコンビニで(かなり狭いですが)棚にはたくさんの商品が並んでいました。



店舗の扉を開ける時、QRコードを読み取ってから少しタイムラグがあり、
「あれ?開かない…失敗したかな…」
という気分には少しなりました。

購入した商品にはやはりRFIDタグが付いていました。これもコストがかなりかかってそうです。


無人コンビニ「Well GO」の場所



アリババのO2O型スーパー「盒马鲜生」


オンラインストア大手の「アリババ」のO2O型スーパーマーケット「盒马鲜生 hé mǎ xiān shēng」。



以下サイトにこのお店のことが詳しく書かれています。



実は、当日行った際にはこのお店がどういう仕組みのものか、よく解っていませんでした。
「なんや、日本のスーパーの無人レジと何が違うんや?」と思っていたのですが、今解ってみると、これは結構すごいかもしれない…。
(このお店ではWeChatPayは使えません。Alipayのみです。)



このお店の特徴を軽く説明してみます。
まず前提として、アリババは日本の楽天のような中国の超巨大なオンラインストアです。物流のプロです。


店舗で購入した商品を30分以内に家まで届けてくれる。

なんと、注文から30分で家まで商品を届けてくれます。これはすごい。


さて、物流のプロフェッショナルが選んだ戦略は、3キロから5キロ(店舗により多少差異がある)の範囲で、注文から配達完了までを30分で実現するロジスティックを作り上げてしまうことだった。しかも、このロジスティックは他の物流会社に依存するのではなく、自前のロジスティックで作り上げた。社員である専門の配達員に、近隣の道路、混雑する予想時間帯、複数配達をする場合の最短配達ルートの選択などを徹底的に教育した上で、効率的に30分以内の配達出来る仕組みを実現したのである。

【アリババニューリテール戦略の全貌】第3回:盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は4つの複合体O2Oスーパーマーケット|アリババ

これだけでもすごいんですが…もっとすごいことが。

O2O型スーパーとは


冒頭でO2O型スーパーと書きましたが、O2Oとは「Online to Offline」の略。
では、このスーパーは何が「オンラインからオフラインへ」なのかと言うと…買い物の流れで解ります。


1.アプリをダウンロードする



まずはアプリをダウンロードします。
店内には当然のように無料Wi-Fiが飛んでいます。


2.通常のスーパーと同じ買い方と、実商品からオンラインで購入する買い方を選ぶことができる

ここがおもしろいところ。
すぐに欲しい、買って帰りたいと思ったものは、通常通り、カートに商品を入れて無人レジへ。



一方で、それほど急がない物に関しては、商品についているタグをアプリで読み取り、オンラインで購入することが可能になっています。


つまり、即時にその場で使用したいものは、実際に目の前にあるカートに入れキャッシャーで決済し、急いで受け取る必要がないものは、オンラインサイトのカゴに入れて、オンライン決済すれば、お店側がロジスティック部門を活用して自宅までデリバリーしてくれるという仕組みである。ユーザーは、緊急性のない重いものをあえて自宅まで持ち運ぶ必要もなくなり極めて便利で人気がある。さらに言えば、自宅にいながらアプリで注文すれば、30分後には自宅に品物が届くのである。ここが、オンラインとオフラインの融合の部分であり、同時にロジスティック企業という一面が見えてくる部分である。

【アリババニューリテール戦略の全貌】第3回:盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は4つの複合体O2Oスーパーマーケット|アリババ

3.購入した生鮮食品は全てその場で調理してもらうことができる



これもすごい。店内にフードコートのようなものがあったのですが、このお店で購入したものすべて、調理を依頼することができるようです。


基本的な中国料理ならほぼ指定することが出来る。ユーザーは購入した食材を、店舗内の調理コーナーに持っていき、シェフに食材を渡し、調理法を指定するだけである。あとは、併設のレストランに着席し、料理された料理を待つだけである。この点が、スーパーマーケットとレストランの融合した部分である。また、もしユーザーが調理された食材を気に入って自宅で自ら作りたいと思い立った場合には、スマホを開けてレシピを確認すれば、その動画レシピと同時に必要な食材や調味料の全てが提示され一括注文できる仕組みも整っているという

【アリババニューリテール戦略の全貌】第3回:盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は4つの複合体O2Oスーパーマーケット|アリババ

なんか…日本にはないですよね。
日本でやるとしたら楽天かAmazonなのかな…。

ちなみに、このアリババの実店舗はすでに中国全国に66店舗もあるようです…。すごい…。

盒马鲜生 公式サイト


今回訪れたアリババのO2O型スーパー「盒马鲜生」の場所



さいごに


今回はおもしろいと思ったものを並べました。
まさに「実験都市」。
正直、機能的なところにすでに目新しさはない気がします。それでも日本にはないものがバンバンできていておもしろいと感じました。

長くなってきたので、一旦切りたいと思います。
そうです、深圳について書きたいことはまだまだあります。

続きはこちら




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