中国の今どき広告事情・圧倒的存在感の微信(WeChat)の公众平台(公式アカウント)

こんにちは!カワッタデザインのカワタです。

先日、中国の深セン(以下深圳)へ視察へ行った際、教え子(留学生)に会いました。
教え子は現在深圳でグラフィックデザイナーとして働いています。

中国の広告事情やグラフィックデザインについて教えてもらったので、備忘録として残しておきます。

深圳へ行った際の他の記事はこちら

中国はご存知の通り、情報規制の厳しい国です。
外からの情報も少ないですし、逆に海外の我々も中国の情報を知る機会が少ないです。

私もあまり中国の状況を知らなかったので、今回非常に勉強になりました。


今、中国の若者向けに情報を発信したいなら、ポスターでもInstagramでもWebサイトでもなく…

たとえば店舗を運営していると、集客のために様々な手段を用いると思います。

今回は日本の場合と比較してみたいと思います。
対象はスマホをメインで触っている世代(10代〜30代)の若者とします。

日本で若者向けに情報発信をしたい場合

日本では若い人向けに情報を発信したい場合、

  • Twitter
  • Instagram
  • 公式アプリ
  • LINE@

などを利用するかと思います。

例えば、お店のクーポンやお得情報を見たい場合は、大体がアプリやLINE@を利用しているのではないかと思います。

中国で若者向けに情報発信をしたい場合

では、中国ではどうでしょうか?

今回の深セン訪問で最も利用し、便利だと感じたアプリがあります。
それが「微信(WeChat)」です。

微信(WeChat)ってなに?というのを詳しくご紹介します。

微信(WeChat)は中国版LINE、その存在感は圧倒的


タイトルのとおり、微信(WeChat)は中国版のLINEだと思ってもらえればOKです。

機能的にもほとんど同じですが、どんなことができるかというと…

  • メッセンジャー機能(WeChat)
  • 電子決済機能(WeChatPay)

がメインとなっています。

状況的にはLINE@でお店の情報などを発信している日本と大差ないと思いきや…

どうやら微信(WeChat)の電子決済機能は中国においてはキラーコンテンツっぽいのです。


街中で見た電子決済サービスのほとんどが「微信支付(WeChatPay)」


中国全土では解りませんが、今、深圳の街ではほぼ100%と言って良いレベルで電子決済が普及しています。
(レジにQRコードが設置してあり、それを読み取って金額を入力すると支払いが完了するというもの)


その電子決済の多くは

  • WeChatPay(微信)
  • AliPay(Alibaba)

の2種類が占めていますが、今回行った深センでは「WeChatPay」の方が多く感じました。
微信(WeChat)はもともとメッセージアプリとして使われていた経緯もあり、爆発的にヒットしているのだと思います。

これだけの使われているアプリなので当然若者への情報発信にも使えます。

そこで登場したのが、LINE@のように企業が公式アカウントを持つ
「WeChat(微信)」の「公众平台(公式アカウント)」
という機能です。

「微信(WeChat)」の「公众平台(公式アカウント)」とは


若者をターゲットとした時、今最も有力な広告手段だそうで、大手企業は必ずと言って良いほど取り入れているようです。

ユーザーは新たにアプリを入れる必要もなく、「微信(WeChat)」で気になる公式アカウントをフォローするだけです。

「え?LINE@と何が違うの?」と感じたかもしれませんが、「公众平台(公式アカウント)」には独自の機能があります。

各公式のアカウントはLINE@のメッセージとは違い、ブログのような情報発信する為のページを持つことができます。


  • 各公式のアカウントはブログのような情報発信する為のページを持つことができる(LINE@は基本メッセージ)
  • Twitterを上回るアプリ内での拡散機能がある(ここ、あまり理解できてないです&LINEは拡散はできない)

この「公众平台(公式アカウント)」のページに各社かなり力を入れているようなのです。


「公众平台(公式アカウント)」の「公众号(各企業アカウント)」制作には専用のサービス「135微信编辑器(135エディター)」を利用する


「公众平台(公式アカウント)」の機能の中に「公众号(各企業アカウント)」が存在します。

「公众号(各企業アカウント)」は通常のWebサイトのように、CSSなどでコーディングして作るのではありません。

専用のサービス「135微信编辑器(135エディター)」というサービスを利用します。

135微信编辑器(135エディター)
https://www.135editor.com/


以下、Youtubeに紹介動画がありました。


ゼロから作ることもできますし、あらかじめ用意されているテンプレートもあり、文章を打ち換えたりしながら作ることもできます。

「公众号(各企業アカウント)」の制作の為に新たな職種まで生まれた



「公众号(各企業アカウント)」の制作の為に新たな職種も生まれたそうです。

それが


  • 新媒体运営(新媒体運営:新メディアマネージャー)

という職種で、グラフィックデザイナーより給料も高いとのこと。

  • 策划(計画:プランニング)
  • 文案(文案:コピーライティング)

などを行うようですが、ここにグラフィックデザインの知識もあり

  • 排版(排版:レイアウト)

もできればさらに給料は上がるとのことです。

良いものを作ればしっかりと結果が出る為、
各企業がお金と力を入れるのも頷けます。

さいごに

私が知らなかっただけで、中国で展開する多くの日本企業、またそのサポートをする制作会社や代理店も集客のために「公众号(各企業アカウント)」を利用するのは当たり前、という認識のようです。

この「公众号(各企業アカウント)」を通して発信される、レベルの高いコンテンツ(グラフィックデザイン)をご紹介。
「え?なにこれ、かわいい。」中国の今どきグラフィックデザインをご紹介

正直「え?これ中国のデザインなの?めっちゃかっこいい&可愛いやん…」と思いました。
是非ご覧ください。


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